案内人 2020-04-25 21:35:41 |
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家へと続くぶら下がった粗末な階段。紐の代わりに植物の茎、おまけに所々抜け落ちた虫食った木の板とゆう心許なさ。踏み外せば命の保証はないだろう。登った先に広がる小さな暗闇、微かに異臭が混じる淀んだ空気。机には埃まみれの本が数冊積まれ間に紙が挟まっている。次に目に留まったスケッチブック、描かれていたのは手を繋いだ異形が二つ捲るたびその絵が此方に近付いて来る不気味な絵。最後の1枚それを見るには勇気がいるようだ。
異臭がする。服に染み付くほどの不快いさで。天井には幾つもの異形な人形が逆さ吊り。ちぐはぐな腕と足につぎはぎだらけ。胴はあったりなかったり。静けさを断ち切る突然発せられた甲高い笑い声、全ての人形がゆらりと此方を向いた。次いでカタリとちいさな物音息つく暇も与えない。隣の扉が静かに開く。異臭はさらに濃くなった。
*最後の絵を見る
*本から紙を抜きとる
*引き出しを漁る
*身を潜める
*逃げ出す
*踏み止まる
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