匿名さん 2020-04-20 00:47:40 |
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ご丁寧にありがとう。私はノッ…く…。
(目の前の女性はマリアーナというらしい。丁寧な自己紹介とともに傷の治療、解毒を施されたことを告げられると礼を言い、こちらも自己紹介を返そうとするが途端に口をつぐんで。今、ここで王族の名前を出してしまうと相手に告げ口をされるかもしれない。それを抜きにしてもいきなり王族が目の前にいるとなると混乱を招いてしまうだろう。「ノクト・イズニア。貴方の治療、看病に感謝する。」と、とっさに思いついた偽名を名乗り、続けて礼を言って。三日間も寝込んでいたため、まだハッキリしない意識。遅いくる倦怠感に「ここにきていったいどれだけ経ったのだろう。」と片手を額に当てていると、相手は吸血鬼と自身の素性を話してくれた。人間と亜人、手を取り合って生きているこの時代だが吸血鬼はその亜人のなかでもかなり珍しい人種であり、自分も初めて、いま目にした。相手が吸血鬼なら自分は餌にされてしまうのだろうかと危機感を強めるがどうやら矢鱈と血を取られるわけではないらしく、なんだか従来の吸血鬼のイメージとは程遠いようで肩透かしを食らって。そのまま少々過保護気味にまだ痛むか、腹が減ってないかと問いかけられ、ご飯を作ってくると部屋を出ていく相手を見送れば窓から見える月を眺め。)
フォンティーナにこんなところがあったのか…。
(/大丈夫です!これからですが、マリー様に食事を貰い、食べ終わったら出て行こうとするのでそこで執事にしてもらっていいですか?)
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