左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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…その声は、若菜姉さん(本を読むべきか否か俯き自分に身体をくれ助けてくれた姉の名前を口にすれば何処からともなく声が聞こえハッとなり顔を上げた先には透けてこそいるが変わらない笑顔の姉がいたが手を伸ばしても触ることは出来ずすり抜けてしまい実体はないのだと改めて感じては彼女の言葉に耳を傾け「僕は翔太郎を助けたい。何度も僕を助けてくれた相棒の力になりたい。でも得体の知れない何かがありそうで…怖いんだ」助けたくとも恐怖で震える指先をぎゅっと拳を握ることで隠しては一呼吸置いて「翔太郎を支えられるのは僕だけ…ありがとう、姉さん。僕は翔太郎の中にある何かと向き合ってみるよ」姉の優しさに勇気を貰い相棒に支えが必要なら自分が支えようと決心しては姉が消えた方向を目で追い立ち上がって相棒の名前の書かれた本を閲覧すべく手に取り現実世界へと戻り)
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