左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(救急箱を直しにいくためか事務所の方へと戻っていった相棒を見送れば正面を向いて少し俯きふと彼女に口づけをされた瞬間を思い出してしまってはハッとなり軽く頭を振ってそのイメージを追い出しては恐らく気を使わせてしまい疲れているだろう相棒に何か淹れようかと思い立ち上がろうとするが今更ながらに走った鋭い痛みに直ぐに立つことは叶わずまたソファへと座っては何だか自分が情けなくなり気づけば膝に置いていた自分の手に涙が落ちたことに気付き(ああ、俺は泣いているのか…)と他人事のように思ってはただ涙の流れるまま静かに泣き、相棒が座った机の上にはまるで贈り物のようにはしっ子に緑のリボンが付けられた1冊の少し厚い本が置いてあり)
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