左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(自分が気付かなかっただけで家族と呼べる人が周りに沢山居ると分かり胸が熱くなって「家族に見守って貰えるのって嬉しいんですね」嬉しいが照れ臭くもあってガレージの無機質な床に視線を落とし「…歌、ですか。確かに綺麗で哀しい歌を聞きました」いつだか聞こえて頭から離れなかった事を思い出してはそれが何を指すのか首を傾け、照れ臭さを隠す為にムッとして『何よそれ、この私が特別扱いするんだから喜びなさいよ!』バシンと腕を叩いて抗議して姉夫婦に気を付けろとの忠告もしたし用事は済んだと部屋から帰そうとすれば頭に手を置かれ心配されて『…ラ、ラジオの仕事は楽しいし何も無理してないわ』一瞬状況が把握できず目をパチクリさせ退出するのを無言でぼうっと見送って『な、何なのよ一体…!』閉まったドアに向かって枕を投げれば隠したメモリと目が合い無理をするなとの言葉が蘇り窓から見える風都タワーを眺め)
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