…動ける(張りつめた空気が一瞬にして変わり重たかった身体は信じられない程に軽くなりその場から駆け出し二人の側へ行けば相棒の腕を掴むもう一人の自分を思い切り殴った衝撃でやっとこさ相棒は悪から解放されて「翔太郎、君の相棒は僕だけだろう?」涙に濡れた頬も気付けば乾いて優しい微笑みを浮かべ穏やかな声色で相棒に呼び掛け「さあ戻ろう。街のみんなが君を必要とし、君を待ってる」悪夢から逃れる為に片手を差し出して)