……それならば、魔法についてどこで学んだのです? 貴方の詠唱は略式のものでした。たった一つの魔法と言えど、独学でそこまで到ることは、魔導師に教えを乞うよりも危険で長い年月を必要とします。大事な人を守るだけならば魔法を学ぶよりも剣を握る方が早いはずですよ (憂いを帯びたシルエライトの声音と、年若いながらに重みを感じさせる言葉を心の隅に記憶しながら、更に問いを口にして。たどり着いた教室の扉を開き、中に入っていく)