主 2020-04-02 19:17:07 |
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>DM-01(メイ)
…君もか…確かにその駆体と魔術の才、そして王国へ無条件で恭順しないとなれば数えられるのは仕方ないか…(彼女もまた自分と同じく十三柱に数えられた者だったが、無理はないと結論を下す。駆体に使われている技術は門外漢故正確に測れないが、純粋な魔術において彼女を超え得る存在は難しい。何しろ魔力に人格と方向性を与えたのが彼女だ。魔力や魔術は彼女にとっては当たり前すぎる物、我々ヒトが生活を営む事と大差はない)…戦闘用アンドロイドか…確かに戦闘用の駆体としては非常に良い出来だ(腕から伸びた刃をしげしげと観察しながらそう呟く。自分であれば実体の刃に被せるように魔導刃が構築されるように加工するが、この駆体の製作者は魔術師ではなく技術者、魔術に傾倒していない人物が魔力の増幅機構を作れただけでも驚異的で十分評価に値する)…数年程前…だな。此処の地形が十年其処らで変わる事はないだろうが、店となればそうも行くまい(差し出された地図を見れば大体20年程前の物。とはいえ彼女にそれを告げるのも酷だと敢えて詳しい年代はボカして教える。そもそも古地図の鑑定士では無いのだから、それが何年前かを正確に測れる訳ではない。この答えで彼女は納得してくれるだろうか
>剣崎
此処は私にとって最後の砦であり、研究成果を生み出す場だ。それに、この場所は霊脈の歪んだ霊地。魔術師からすれば喉から手が出る程欲しくなる場所だ…とはいえ魔術師以外からすれば霊的な存在の集まる、あまり愉快な土地では無いがね…(工房には天球儀や人形を造ると思しき台や作業用工具。一目では用途不明の術具や薬品の入ったフラスコが置かれており___一人、いや一体の女性型の人形がいそいそと床の掃除を行っていた。人形はゆっくりと此方を向くとやや不快感を示す表情を剣崎に向けるだろう)『…まだ分かりませんか?私の許可なく他人を家へ上げるな…何度も言っているのですが?』(ソレは完成された美だと言えるだろう。白銀の長髪、翡翠色の瞳、白磁器のような肌はモノトーンのロングドレスを纏い、「瀟洒」という言葉を体現したかのような人形。凛々しい表情と格好は貴族の屋敷に務めるメイドだと言われても納得させてしまう気品の高さを放っているだろう)彼女は私の護衛役兼生徒だ。『…教え子に身を守ってもらうなんて、恥ずかしいとは思わないのですか?』…いや、全然?(ただ、このメイド何故か主人であろう男に対して妙に刺々しく、辛辣な言葉ばかりが並べられていた。それを飄々と躱す男。このやり取りは既に何度も繰り返されてきたものなのだろう)『…仕方ありません。見た所、貴方のような不躾な人物では無いようですし…まぁ、貴方以上の社会不適合者を見つける方が至難だとは思いますが…客室の清掃があるので私は此処で』(そう言うと剣崎の方を見ながらスカートの裾を手にし、片足を下げながらの礼、所謂カーテシーをすると壁をすり抜けるようにして消えていった)…驚いたか?彼女はシルキー。言わずと知れた家事妖精だ(まるで家人を紹介するような気軽さで妖精を紹介すれば近くにあった椅子に腰掛け)…十三柱というのは、大雑把に言えば君の推測通りの連中だ。だが全員が犯罪者かというとそうではない…と思う(曖昧な言い方しか出来ないのは自分も数人を除いて他の十三柱へその興味を向けた事が無いからだ)正確には『絶対的な力やカリスマ性を有しつつも王族や貴族へ靡かない連中』といったところだろう。力やカリスマ性を持っているが故に非常時には頼りにされるが今のような平穏な世界においては邪魔、或いは脅威になる。それだけなら王国や貴族の配下に入れれば良い。権力側が制御出来れば脅威は戦力になる。だが、十三柱はそうではない、若しくはそんなものに興味を示さない連中が『脅威』として数えられた集団、という訳だ(取り敢えず自身の知り得る、或いは考え得る情報を提供しようか
>エリカ
魔術とは秘される物。術式や魔術基盤はなるべく少ない人数の中で知られている方が良いのでね…伝書鳩を好む奴もいるし、コイツを自由に扱えるのは霊脈の上に土地を持ってる連中…有力貴族の庇護下やそういった連中に見所ありと判断され、引き入れられた魔術師位で、他の魔術師や魔術師見習いは本当に重要な情報を送る時以外は使わんのさ。とはいえ霊脈への介入は対して難しい物じゃない。魔術に関する知識が有ってかつ細い霊脈なら侵入するのは容易い(蕩々と通信器について説明をする。魔術師は基本的に出不精で、それ故に遠隔地へ正確に物や情報を運ぶ技術は重宝されていた。それが結果的に時代を先取りしていただけで、科学技術が進んだ今であればこれと同等の装置を作るのに苦労はしないだろう
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