主 2020-04-02 19:17:07 |
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>エリカ
…礼の一つ位はしてもらいたいものだが…もとより此方が焼いたお節介だ、有っても無くても構わんか…(礼も無しに歩き始めた彼女の後をゆったりとした足取りで付いていく。少女に痩躯の男、宙に浮かんだ鉄材の順で進む道行きは宛ら奇術師のパレードの様相を呈している事だろう)…時に聞きたいんだが、こんな鉄材を一体何に使う予定だったんだ?差し支えが無ければ教えてもらいたい。年齢は兎も角、このサイズの鉄材を一個人で扱うなんて、余程物好きな芸術家位しか居そうにない気がしてね(そもそもジャンク屋で売られていた物だ。品にもならないジャンクを溶かして作ったような粗悪品かもしれないのにそれを相当量買い込む…それを何に使うのか、純粋な興味が湧いた。聞いた所でどうする気も無い。それが例えあくどい商売で使われようとそれを止める義務も資格も此方には無いのだから
>ALL
…相変わらず物騒な所だ…(『木を隠すなら森の中』という諺に倣うのであれば、【十三柱】と銘打たれた者の一人は此処に居るだろう…そう思い立ってやってきたのは、王都にほど近い、【暗黒街】などと呼ばれる街だ。悪党、ゴロツキの類なら一度は訪れるなどという触書すらある程の街で、宮廷魔術師だった頃憲兵達がこの場所を管轄する区域の詰め所へ行くのを極端に嫌うか、或いは内心楽しみにしていたのを思い出す。そもそも法の手などあって無いようなこの街では、多少の殺人事件など日常茶飯事で憲兵達も特筆して上に上げる事等しないだろうし、中には幾らかの袖の下を受け取って犯罪を見逃す輩さえいるのだろう)…(そんな街をあてどなくぶらついてみる。法の手が届かないこの場所であれば十三柱の誰か__とはいえ顔を知っている訳では無いが__には出会えるのでは無いか、とアタリを付けたのだった。出来れば自分とは異なる戦闘能力が高い人材に会いたいものだが…そればかりは運次第というやつだろう
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