吸血鬼と同居人(〆)

カーディス「む……そうなのか」
(家畜以下の物品扱いの存在と聞き自分が思っている以上に過酷な扱われ方をしてきたのだと感じて。せっかく嬉しそうにしていたの相手が落ち込んでしまって少し後悔し。落ち込んでいる相手に手を伸ばし頭を撫でて)

カーディス「無論だ。君の名前を考えよう」
(屋敷に戻り彼の名前を複数考えその中から選んでもらおう。と考えている途中にふとあることに気付き)

カーディス「君はあそこに来る前はどのような生活をしていたんだ？」
(身体能力の高い獣人は戦士や傭兵といった仕事についている者も多いという印象だったが彼はどうなのだろうかと浮かんだ疑問を尋ねて)

ありがとうございます…！(相手に頭を撫でられるとその優しい手付きに寂しい気持ちが和らいで垂れてた耳も少し元気になってきて。そして相手から名前を貰えると分かれば嬉しげに笑って無意識に撫でてくれている手に頭を擦り寄せては尻尾も元気を取り戻したようでパタパタとしていて。そして元の居場所を問われては忘れかけていた記憶がボンヤリと思い出されては意識的になのか無意識になのか「俺は元々叔父がギルドマスターをしていたギルドに居ました。まぁ、失敗ばかりでずっと見習いのままでしたけど…それに、その時に少しだけつけてた筋肉も奴隷になってからは使うことも維持することも出来なくてご覧の有り様です」と苦笑いを浮かべつつすっかり細目にしまった腕を机の上に置きながら話して)

(/すみません、背後より失礼します！ふとギルドの話をしてたのにギルドの種類についてのお話や確認をし忘れてました！ギルドと言っても吸血鬼ハンターギルドだけでなく、傭兵ギルド、商人ギルド、戦士ギルド、魔法使いギルド等幅広い職業ギルドがある、というイメージで問題はなかったでしょうか？)

カーディス「元気になってくれて良かった」
(どう慰めるかと考えて浮かんだ方法だったが、やってみて良かったと思い)

カーディス「叔父がギルドマスターか。筋力もつけていたということは傭兵ギルドか戦士ギルドか？」
(どのギルドだとしても、いやギルド関係なく吸血鬼であることはバレないようにしないとな。と考えるも屋敷の状態を思い浮かべ、あれこれバレるのでは？　と不安を覚え口元に片手を添えどう対策するかと考えに耽り)

(/了解です。様々なギルドあるというイメージだったので問題ないです)

少し違うんですけど…戦闘メインでしたから大体似てます(相手の問い掛けにはどう説明すれば良いか分からないものの戦闘メインであることに変わりはない為概ね合っている事を伝えて。そうしてれば相手が何か思案している様子を見てはどうしたのだろうかと問い掛けようとしたタイミングで相手が注文した品々が自分たちのテーブルに届いては置かれるステーキに目を輝かせ、尻尾も喜びが満面に出ているのが分かる程にブンブンしていて)

(/ありがとうございます！)

カーディス「そうか。む、来たか。食べよう。頂きます」
(もう少し話を聞いてみたかったが、料理が運ばれてきたため食べる準備をして。一人前のステーキを相手の前に置き。非常に喜んでいる相手を見て微笑むと両手を合わせるとナイフとフォークで上品に食べ始めて)

(/いえいえこちらこそ補足ありがとうございます！)

い、いただきます！(相手が自分の前に一人前置いてくれる相手の優しさに頬が緩んでいれば相手がナイフとフォークで食べてる様子を見ては一瞬奴隷商の所にいた時の食べ方である口だけで食べようとしてた自分の行動をピタリと止めて。一年間の間奴隷としてやっていた行動は意外に残ってしまってて、流石に相手に恥をかかせられないと慌てて背を伸ばしては相手に倣って手を合わせてからナイフとフォークを手にとってはみたものの、一年もの間使ってこなかったからなのか大分ぎこちない動きで食べ始めて)

カーディス「使いにくそうだが大丈夫か？　少し貸してみなさい」
(ぎこちない動きで食べ始める相手を見ると、何かいい方法はないかと思案し。とりあえずステーキを一口サイズに切ってしまおうと考えて)

す、すみません…ちゃんと、また使えるように、しますから…(多分このままやり続けても相手を待たせてしまうのは明白であり、相手から貸してみなさいと言われれば顔を赤らめて恥ずかしげに軽い謝罪と共に相手に切り分けをして貰うためナイフとフォークを相手に手渡しつつ、また使えるんだからちゃんと使えるようにしないと…と自分の中で決意を固めながらその旨を相手にも伝えて)

カーディス「無理はしなくてもいい。だが使いたいというのであれば練習していこう」
(ナイフとフォークを受け取ると相手のステーキプレートを移動させ。ナイフとフォークを使用しステーキを一口サイズに切り分けていき。切り分けるとステーキプレートやナイフとフォークを相手に返して)

その、やっぱり主様の奴隷として、少しでも主様に見合った奴隷になりたくて…(相手の言葉に優しさをしみじみと感じつつも、やはり相手に見合うような奴隷になりたい、もう今までは奴隷なんて嫌だと感じていたのに、相手に買われて以降はずっとそんな気持ちしか湧いてこず、素直にボソボソと呟いていれば、あっという間に切り分けられたステーキと、ナイフとフォークを返して貰えば会釈をしてはフォークで一口サイズのステーキを突き刺して口に運べばその美味しさにパアァと表情を明るくしてお世辞にも上品とは言えない食べ方になりつつもステーキの美味しさに頬を緩め、尻尾も嬉しげにブンブンしてて)

カーディス「私に見合った奴隷か」
(ペットを買うことにした時、ではどのようなペットがいいかと考えた。その時は自分に見合うかどうかなど条件に上がらなかったなと思い。自身の切り分けたステーキを美味しそうに食べる相手の姿を微笑ましげに見て)

カーディス「それを目標に頑張りたいのであれば止めはしないが、無理はしないように。傾倒しすぎるのも厳禁だ。出来ることと出来ないことがあるのは当たり前のことだ」
(種族の特性上長く生きてきた中で眷族にした者もかつていた。生きるために仕方なかったこともあれば、情報を得るため、自身が過ごしやすくするためにそうした者もいる。能力の影響なのだろう、彼らは等しく自身に傾倒した。自身が白と言えば白に、黒と言えば黒に染まる彼らは自我があるようでないものだった。そして自身はそれを嫌悪した。だからこそ、彼には自分の意見も持って欲しいと告げて)

…えっと、俺の意見、尊重してくれる、んですか？俺あまり頭良くないんで分からないんですけど…(モグモグしてれば、相手から告げられる言葉に耳を傾けて。しかし悲しいかな、自分は元々頭脳が良いわけではないから相手の言葉の意図が理解できない。まぁ、それ故によくハンターでの仕事に失敗していた訳なのだが――それでもモグモグしてたステーキを飲み込んで、相手の言葉の意図を自分なりになんとか汲み取ってそれを確認するよう言いながら間違ってても分からなかった旨を伝えつつも相手の瞳を見ているとどんな命令でもあの奴隷商とは違って聞いて実行出来る、そんな気がしては「分かりました。でも主様も、俺に遠慮無く命令してくださいね？俺は主様の奴隷ですから、どんなことでもします…エッチな事でも、なんでも…それが俺の気持ちなので」頷きながら相手の言葉に了承しながらも相手に命令はしてほしいと告げては、自分が奴隷と言えどどんな命令でも自分の意思でやるのだと伝えては一応声を潜めつつエッチな事も命令されればやる旨を伝え、フニャリと微笑みながらそれが自分の気持ちなのだと付け加え)

カーディス「あぁ、そういうことだ。例えば今のようにナイフとフォークを使えるようになりたい。などだな。服やノートといった品も必要があれば言ってほしい。その時はどういった理由でそれが必要か、その理由を答えるように」
(頭が良くないからと相手が言うと、頭が良くなるかは分からないが、欲しい物がある時にその理由を答えさせることで頭を使うように仕向けて。ただ物を与えるだけではただの甘やかしになるため、一石二鳥だと少し得意になって)

カーディス「わかった。……なるほど」
(奴隷なので命令して欲しいと相手が言えば、命令に従わないと不安になるのかもしれないと納得したものの、次に言われたエッチな事でもするという言葉に一瞬思考がフリーズし、食事の手が止まって。少ししてあの男が言っていた『用途にお使いいただけるように調教している』というのはそれも含めてかと推測し)

欲しいものがあったら、理由も…ですね。分かりました(相手から分かりやすく指示を受ければ自分で復唱しつつ、頷いて返して。これなら確かに自分でも出来そうだし、頭が良くない自分でも考える力が付きそうで、自分のことを考えてくれる相手が嬉しくて仕方なく。自分の言葉で相手の思考が止まってるなど、一切気付かぬまま嬉しげにステーキを食べては食べ終えれば満足げに自分の口元についたソースを自らの舌で舐めとっていて)

カーディス「ふむ、なかなかのボリュームだったな。私としてはもう十分だ。良ければ食べてくれないか？」
(ステーキを食べ終わり、ナフキンで口元を拭いた後、残ったプリンを相手に差し出して。まだ食べられるが、こう言えば相手が遠慮なく食べられるのではないかと思い)

あ、はい。分かりました(相手が食べ終えたのを見ていたがその後で相手からプリンを差し出されては一瞬キョトンとしていたが、相手からの指示なのだ、と言うことが分かれば頷いて。相手の意図はどうなのかまでは分からないが、相手の指示なら食べなくてはとスプーンを手に取り一口掬えばパクリと食べて。そうすればプリンの甘味が口の中に広がっていき、その美味しさに子どものようにパアァと表情も明るくなり尻尾もブンブンと振りつつパクパクと美味しそうに食べ、あっという間に食べ終えてしまい)

カーディス「ありがとう。甘いものは好きか？」
(譲ったプリンを美味しそうに食べた相手に微笑み礼を言うとその反応から甘いものが好きなのだろうかと思って)

カーディス「さて、行こうか」
(相手が食べ終わったのを見ると出された水の入ったコップはそのままにして会計を払いに行こうとカウンターへ向かい)

はい、今まであまり食べれなかったですけど…(相手から甘いものが好きなのか問われれば頷きながら少し照れながら返してはコクコクと自分のとこにあったコップを両手で持って水を飲み干してコップをテーブルに置いて。相手が水を飲んでないのを見ては喉が乾いてないのかな？と思いつつもすぐに思考をするのをやめて「はいっ、主様！」とカウンターへ向かう相手の後ろをテテッとついていき、流石に手を握るのは会計の邪魔になると分かったのか相手の服の裾を掴んでいて。相手が自分の首輪の鎖を一度も引っ張らない為、つい奴隷としての立場を忘れてしまいそうになるもまだ無意味に胸元から股下まで垂れ下がりながら歩く度にジャラジャラと鎖が鳴らす音が自分が奴隷であることを自覚させていて)

カーディス「そうか。たまに食べにくるのもいいな」
(カウンターで会計を行った後、服の裾を掴んでいる相手の手を取り握って手を引いて店を出て。店を出ると再び相手を抱えようとして)

あ、主様っ！その、歩けますので…(相手に手を取って貰えればそのまま手を引かれ店を出るも、相手が自分を抱えようとする姿を見ては慌てたように呼び掛け、少し申し訳なさげに自分が歩ける事を告げて)