>ジャック様 「…了解しました」 カウンターに置かれた会員カードを一瞥し、 マスターは酒棚へと歩を進める。 「あ、こんちゃ~♪」 白衣の女が軽薄な口調で言い、 ひらりと手を挙げる。 「……………」 黒衣の男はすん、と鼻を鳴らすと 興味無さげに小説を見やる。