老兵 2020-03-17 21:11:45 |
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用語解説
"新大陸"
地殻変動や海抜上昇により10分の1以下となってしまった旧大陸に変わり、新たに人の住む土地となった巨大な大陸。パンゲア大陸を思わせる巨大な1つの大陸であり、人口土地でありながら砂漠や樹林、氷河といった元の気候が細かく再現されている。ただしその大半は既に戦場と化しており、硝煙の狼煙が立つ死の大地と成り果てている。
"アイアン・バヨネッタ"
通称AB。兵士という弾丸を詰め込む全長十数mの巨人。銃剣の名の通りあらゆる軍事作戦に用いられる機動兵器であり、その性能で戦車や戦闘機の役割を瞬く間に奪ってしまった。
元は僅かに現存する旧大陸での鉱物資源採取などを行う作業機械であったが、人型故の凡庸性から即座に兵器利用。大型化された武具を使う殺し合いのための道具へと成り果ててしまった。特筆すべきはその運動性。各関節部に設置されたパワーモーターや動力である全固形イオンバッテリーの超出力により重力下かつこの巨体でありながら素で人間同様、もしくはそれ以上の動きを可能とさせており、戦車程度ではもはや太刀打ちは不可能となってしまった。また背部のバックパックを用いることで短時間の滑空や一時的な高度跳躍が可能。無論その飛翔性能はバックパック内の推進剤の量によって決まり、バックパックを大型化し一時的な機動力にかける強襲機か、1回程度の跳躍しかできないほどに小型化し本体の運動性能を損なわせず長期戦闘を行う凡庸機の2種にわかれる。但しその区別は結構曖昧。戦闘機の役割すら食いかねないその性能は凄まじく、戦場は一瞬にしてAB同士の闘争の場へとなってしまった。
広く普及したABであるが、実は見た目が同じ機体というものは1つとしてない。というのも量産化の流れで見た目を統一していた時代、「敵機と容姿を似せて混乱を引き起こす」という戦術が広まり始め、味方への誤射や兵士のストレスによる人間不信といった症状が増加。結果として「敵と間違わぬようオンリーワンな見た目にしよう」といった見解が暗黙の了解として広まったからである。ABの見た目も基本装甲で決まる為、中身のフレームは数パターン程度であるが、上に被せる装甲は機体それぞれ。故に内部フレームの名称はあれど量産機のような共通した名前というものが存在しておらず、パイロットや周りの人間が勝手につけていたりする。
"ユニフォーミティカーボン"
均一炭素とも呼ばれる、AB技術を飛躍的に躍進させた魔法の素材であり、装甲と機体フレームの主な素材。カーボンナノチューブ技術を発展させ開発されたものであり、単純な物理強度の向上はもちろん、疲労の均一化という性質を持っている。一点にかかる負荷を全体に分散させることで極限まで影響を抑え込むことに成功しており、この性質によりABは圧倒的巨体に人間以上の運動性を宿しながらも関節部の破損等を引き起こさずに住んでいる。2000度に耐えるような馬鹿げた耐熱性も有しており、あらゆる方面への利用が期待されている。とはいえ爆発のような瞬間的に大きな衝撃がかかると破損しやすく、大型火器であれば破壊は容易。また過度の振動により強度が低下するといった点も報告されている他、耐熱性が高くとも近年の兵装にはそれをあっさりと超えるような超高熱を発する近接兵装も存在している。歩兵の兵器や戦闘機の小口径機銃ならともかく戦車砲でも簡単に破損するので、やはりABの真価は機動力と運動性と言える。
"全固形イオンバッテリー"
ABの動力は当初は核反応炉であった。しかしながら兵器利用に転じられたことで当然起きる動力部の破損、それにより起きる放射能汚染や爆発などによる周囲への影響も鑑みられ、動力は電力、即ちバッテリーへと変化した。基本どのような環境下でも対応出来る全固形バッテリーが使用されており、これによりABは5時間ほどの単独行動が可能。またバッテリーであるが故に動力不足に陥っても交換することで即座に前線復帰が可能。代用案程度の認識であったこのバッテリーという動力は次第にABに欠かせない動力源となっていった。
"機兵装"
ABに装備される兵装の総称。主に大型化された小銃などだが、中には身の丈サイズの大剣等の実用的ではなさそうな兵装も。
光学兵器、いわゆるビーム兵器も試作として開発されていた時期はあるのだが、膨大すぎる電磁波などによるパイロットへの影響や、被弾者に深刻な火傷や後遺症を残す事から非人道的兵器として核兵器と共に使用禁止となった。そもそも、使用時には最低でも機体の5倍近いサイズのジェネレーターを担ぐ必要があり、発射までの時間も長いため実戦ではただの的。無しとなれば電力供給ラインのある都市部での使用しか出来ず、そうなれば民間人や電子機器にも電磁波による影響がでてしまう。他にも必要エネルギー量、大気中での命中精度や射程などの問題から単純に使えないという評価であった。しかしこの際に培われたジェネレーター技術は大きな技術革命をもたらし、携行式のレールガンといった兵装の開発も可能とさせた。
"連合国"
アメリカ、イギリス、イタリアといったヨーロッパ、南北アメリカ州に所属していた国々からなる連合国家。既にアフリカ州の国々を植民地化しており、兵士の保有規模は最大。帝国の凡そ5倍近い物量で戦場を蹂躙する。しかし兵士の平均的な練度はお世辞にも高いとは言えないものが多く、ABの支給が間に合っていない部隊も数多く存在する。軍服は亜麻色。
"帝国"
日本やロシア、ドイツといったアジア、オセアニア州の国々によって形成された連合組織。ABの非統一化によって見られた個々の性能を生かすようにABの制作、兵士の育成を行っており、個々の練度で見れば平均練度においては優れている。しかしながら連合側にも当然優れたパイロットは存在し、何より圧倒的な物量差が生じているため厳しい戦況が続いている。軍服は深緑色。
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