とくめい 2020-03-08 18:36:41 |
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>我妻善逸side
(うきうき気分でさぁ門を潜らんと足を進めた矢先、突如として聞こえた低い男の声にぴたりと身体が動きを停止する。この声には聞き覚えがある、いやありすぎる…あの筋肉ムキムキの神気取り男の声にそれはそれはそっくりで。途端に血の気の引く顔は青筋を浮かべており天から地へと落とされたテンションにて一転した無の表情は今、目の前の道を塞ぐ立派な壁に向けられる。なんで!?どうしてこの人此処にいるのさ!ん?いや、まてよ…之は非常に不味い状況じゃないのか?任務終わったあとは寄り道せずに屋敷に帰らなきゃならないんだっけ、あれ、やっぱりやばいじゃん。今この人に捕まってしまえば鬼よりも怖い目見せられてしまう。尚も自分を見下ろす柱兼師匠に今度は眩しいばかりの笑顔を向け、何事も無かった様に「おっと、あれぇ。宇髄さんこんな所で奇遇ですね!俺とした事が道を間違えたみたいで…んじゃ野暮用を思い出したので俺はこの辺で。」と見事に切り替えに成功したのかすぐさま身を翻し次の瞬間にはクラウチングスタートをきり後方へ駆け出そうと地を蹴りあげていた。)
>不死川実弥side
(まだ眠そうに微睡む表情でふにゃりと笑う相手の頬をそっと撫で付け、完全に起ききっていないのかと数度優しく目元を親指で謎ると「ほら、いい加減起きやがれ。」子猫のようにもたつく相手の布団を遠慮無く剥ぎ取って、てきぱきと畳むと着替えの服とふわふわと癖の付いた髪を無造作に手櫛で解き撫で付けてやらばやっと目が覚めたのか蜂蜜を零した様な黄色の瞳が此方を向く。それにふっと笑みを零しおはようさん、と軽く声を掛けてやると「…折角の休みだし、寝てるだけじゃつまんねぇしな。買い物でも行くか、お前の行きてぇ所連れてってやるよ。」ここへ住み始めて毎日家事や雑務をこなしてくれる彼になかなか労うことも出来ず、前々から今日の休みをこいつの好きに使わせてやろう。そう決めており瞳を覗き込むとそう問いかけた)
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