限界夢女子 2020-03-02 23:31:26 |
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>ひなの
そうか。それなら良かったよ
( チョコレートがきちんと効果を発揮していたことに先ずはホッと安堵の息を吐き。名前を知らなくとも生徒は生徒、不調を引き摺っていないのと知れれば嬉しいもので。しかし不調でないというのであれば、一体此処へ来た理由は何なのか?そう彼女へ問わずとも、理由はすぐに明かされることとなった。差し出されたラッピング袋と、そこからほんのり香って来る匂い。つまり彼女は律義にも私へ礼をしにきたらしい。手作りお菓子入りの袋が其の手を離れる間にころころと変わっていく表情は、先の体験を知っている上で悪いとは思いながらも何処か愛嬌を感じざるを得ずに。「有難う、甘い物は好きなんだ。これは、クッキーかな」わざわざ毒入りではないと宣言する辺りがまた可愛らしく、思わずくすくすと笑い声を落としながら受け取ったものに軽く言及してみせた。―――さて。吸魂鬼を助けたことの礼。彼女が此処へ来た一番の理由を言葉でも物品でも受け取ってしまった今、ではさようならと帰しても良かった。しかしこうしてわざわざ自由時間に私室を訪ねてきてくれたのだから、彼女の中にまだ残っている恐怖を薄れさせるくらいの手伝いはしても怒られまい。「ああ、そうだ。実は丁度一息つこうかと思っていたところでね。良ければ一緒にどうだい?見ての通りあまり片付いた部屋ではないが、紅茶を楽しむのに十分なスペースはある筈だ」扉の前に立ち塞ぐように立っていた体を少しずらして、未だ幾らか散らかっている室内を見せながら柔和に微笑み。「勿論、私との会話は罰則のようだと言うのであれば無理強いはしないがね」等と冗談めかしつつきちんと逃げ道も提示してやれば緩々首を傾け、どうする?と )
>シリウス/リーマス
そう、分かったわ。ううん、見てないって教えてくれただけで充分よ、有難う。
( 確かに期待していた言葉とは真逆だったものの、結果として告げられた其れは曖昧な言葉なんかよりうんと有効なものだった。であれば礼の言葉を返すのも何ら苦ではなく。さてさて、色男は見ていないというが彼の知り合いで赤毛を探すのが得意な人…考えなくても分かった。「………リーマス?」しかし生憎、ポッターは何処?と動かしかけた口は色男の口から飛び出た名前によってぐにゃっと違う形に曲がり。頭にぽんっと浮かんだのは共通の友人で同じ寮の監督生である優男。チョコレートの甘い匂いを纏う人。確かに彼なら知っていそうだと謎の信頼を置いていることはさておき、「お菓子……なら、ハニーデュークスね!」長い指が指し示す方向にある有名なお菓子店に視線を向けると、”有難う、ブラック!あとで必ずお礼するわ!” そう言うが早いか一直線に緑とピンクが目立つ店へ足を進めていった。―――ゾンコからは左程遠くない場所にある為かハニーデュークスについた直後も息を整えること必要はなく。入口の扉から様々なお菓子の香りが充満する店内へ入り軽く辺りを見渡していると、幸運にも目的の人は直ぐに見つかった。ああよかった!女友達を探すための男友達を探すはめにならなくて!なんて心底安堵すれば人にぎゅうぎゅう押し潰されながら茶色頭へ近付き、見失う前に彼のローブの袖口をはしっと掴んで。「リーマス!ねえ、リリーを―――……い、一度にそんなに買うの…?」目も合わない内に早速と切り出した言葉が不意に途切れたのは、彼が購入しようとしているであろうチョコレートの数を見てしまった所為。敢え無く本題よりも其方への興味が勝ってしまっては瞠目しながらすっかり呆気に取られた声で尋ねかけ )
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