限界夢女子 2020-03-02 23:31:26 |
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>ルーピン先生
( 今年から闇の魔術に対する防衛術の教師をしてくれる人が、昨日、吸魂鬼から助けてくれた人だと知ったのは彼の事が紹介された時だった。彼の姿を見た時、間抜けな顔でもしていたようで、友人が心配そうな顔で此方を見つめており、直ぐにその事に気付くと慌てて笑顔を貼り付け誤魔化して。彼に助けられてからお礼を言う事が出来なかったことを、昨日からずっと悔いていた。然し、また出会えたのだからこれが終わった後にでも、お礼を言いに行くべきだろう。そんなことを考えつつ、歓迎の拍手を惜しみなく送って。───そんなこんなで、やってきた自由時間。クッキーの小袋を持ってやって来たのはリーマスに宛てがわれた部屋。深呼吸をすると、意を決してドアを叩く。中から出てきた人物は、あの時、私を助けてくれた人物で、確か名前がリーマス・ルーピン、と言ったか。「はい、チョコレート、とっても美味しかったです!気分は悪くありません…!」投げ掛けられた仮定に丁寧に言葉を返した後、彼の目の前に可愛らしいラッピングが施されたクッキーの袋を差し出し「昨日は、助けていただいてありがとうございました!!」と述べて勢い良く頭を下げた。「あの時、ルーピン先生が助けてくれなかったら、私、私…ッ、」一日で恐怖なんてものは薄れるはずは無く、鮮明に焼き付いている記憶が過ぎって、声が微かに震える。今、こうして無事に過ごせているのも彼のお陰なのだ。本当に感謝してもし切れない。頭を上げれば、彼と視線を交え「手作りですけど、しもべ妖精達と一緒に作ったので、毒は入ってません!…あっ、でも味は保証できません!」そうハッキリと告げ。 )
>ミア
( 今日は待ちに待ったホグズミード解禁日。親友の彼等と合流し、それぞれ許可証を片手に握り締めて目的地へ向かっていく。勿論、最初に向かう店はゾンコのいたずら専門店だ。数え切れないほど通い詰めた店でもあり、顔も覚えられ、すっかり常連扱いされている。人混みの中を歩きながら「そういや、この前、新商品が入ったって聞いたぜ。」と、同じ獅子寮の生徒が喋っていたことを彼等へと伝えた。矢張り、悪戯仕掛け人と名乗り、周りにそう呼ばれるだけあって、三人とも興味津々なようだ。特に、ジェームズは顔が生き生きとしており、早く行こう!と言って駆け出す程、其れに対し「おう!」なんて元気良く返せば、四人で店まで競走することになった。競走の結果は1位、ジェームズ、2位が僅差で俺、3位がリーマス、4位がピーターの順番だ。乱れた息を整えてから店内へと足を踏み入れる。かれこれ2時間程、商品を物色して意見を交わしていたが、リーマスがお菓子を買いに行くと言い出して最初に店を後にし、ジェームズは羽根ペンのインクを買おうと考えてたんだ!と言って、ピーターを連れて店を去っていった。リーマスは恐らく戻ってこないだろうが、ジェームズ達は物珍しそうに見ていたことから、また戻ってくるだろう。そう考えると、店の外にあるショーウィンドウに背を預ける。1人になった、そんな時でも脳裏に浮かぶのは仕掛ける悪戯の事や、親友である彼らのことばかり。首元に巻いたマフラーで緩む口元を隠せば掛けられた声に視線を其方へと向けた。内容を簡潔に纏めるならばデートの誘いみたいなもので、それに対し「悪ぃ、親友待ってるから」と告げ、首を横に振って断った。去っていく女子生徒から視線を逸らし、何気なしに空を見上げる。数分も置かずに、再び呼ばれた自身の名。またか、なんて思いつつ声がした方へ視線を投げれば、そこに居たのは監督生に選ばれた数少ない女の友人で。話を聞くと、リリーを探しているらしい。念の為、記憶を振り返ってみるが、道中でリリーと出会った記憶はなく「俺は見てねぇ。力になれなくて悪いな」と簡潔に答えた。いや、待てよ…?そういえば、リーマスがリリーの名前を口にしていたような…?「リーマスなら多分知ってると思うから、アイツに聞いてこいよ。多分、そこら辺で菓子買い集めてるだろうから探すのには苦労しないはずだぜ?」背もたれにしていたショーウィンドウから離れると、言葉を付け足しリーマスが去っていった方向を指差して )
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