主。 2020-03-01 00:57:11 |
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(軽快なリズムと形容するよりはドタバタと騒がしい足音が旧校舎の廊下を踏み締める音と共に段々とこの女子トイレに近付いてくる頃、少年は漸く待ち望んだ相手が此方に向かっている事に顔を上げると其の双眸を弓なりに弛めて「相っ変わらずヤシロは足音もダイコンだなー!」なんて愉しげな悪態を一人零したのだとか。そうして暫く待っていると余程焦っていたのか随分と草臥れた少女の姿が少年の予想通り、眼前に飛び込んでくる。慌てた様子の助手とは対称的に飄々とした笑みを浮かべた少年は手許の水槽に並々注いだ水をわざとらしく見せつけながら少女に優しい声音で語り掛ける。)ココまでの道程ご苦労さま、ヤシロ。渡したいモノがあってトイレ掃除に遅れたんだっけ?…ンー、何だろ。でもさ、取り敢えずは__("えら呼吸、してみる?"なんて、とびきり低く艶やかな声音を努めて響かせるとにんまり笑って帽子を深く被り直す仕草を一つ。怒り少々、悪戯半分程度の少年は改めて助手である少女に「遅かったね。」と様々な意味を込めた最初の言葉を投げ掛けるのだった。)
(/有難う御座います。彼もドーナツを食べ損なっていたのできっとこの展開は喜びますね。つきましては此方でもう少し貴女と言葉を交わしてみない事には相性が見えないと判断した為に、もう少々だけ確認にお付き合い下さいませ。)
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