執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>リーパー(>826)
(虚を突かれたように目をぱちくりさせたのは、ただの挨拶には分不相応な形容詞を貰ったからで。そこから容易に想像できるのは、初対面――つまり未だ思い入れのない獲物に対しては当然礼を尽くそうともしない幼馴染と悪魔のお行儀の悪さ。同胞の粗相に対してはにかむように華奢な肩を僅かに竦めて申し訳無さそうに微笑むに留め「 もちろん、今夜の私の時間はあなたのものよ 」輪郭にかかる髪がふわりと流れるか否かの緩やかさで首を傾いで、自身の都合に何ら問題はないと伝えて。今夜受け入れてもらえた事と扉を開け続けてくれた事に「 ありがとう 」と淡く膝を屈めてカーテシーをしてから部屋へとお邪魔しよう。中央辺りまでゆっくりと歩を進めて見渡すのは未だ殺風景な何も無い部屋、寂しくならないのかしらとお節介が胸中で顔を覗かせ「 これからいくらでもあなた好みのお部屋に出来そうね。その気があればお手伝いさせて 」あくまでも否定的な物言いは避け、顎の斜め下あたりで柔く手を組めば未来の素敵なお部屋に思いを馳せて朗らかに微笑んで。打算も毒気もない申し出は、もう片方の吸血鬼と悪魔の長しか知らない貴方にはどのように映るのだろう「 ……あれは? 」ふと、チェストの上にいくつも散らばったくしゃくしゃの紙が目に入れば、貴方の方へ向き直って興味本位で問い掛けて)
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