執事長 2020-02-25 19:00:33 |
通報 |
>レオ
……怖がらねえンだな。
( 死刑を宣告されたも同然なのに、取り乱すでもなく寧ろそれを静かに受け入れた貴方の様子に、これまでの獲物とは一線を画す感性を感じて瞠目する。首筋へ触れられただけで全身をわななかせていたのに――その奇特なギャップに思わず吐息交じりの笑いが零れ「 クソ、手前に興味が湧いちまった 」喰うには惜しい、一瞬でもそう思ってしまった事が、自身にとってどれほど稀有な事か。嗚呼、それでも。哀しい哉、本能を冷却するにはもはや全てが手遅れで「 けどもう止めらンねえよ…ッ 」貴方を滅茶苦茶に貪りたい。今すぐ、生前の面影もなく。そんな獰猛な本能を、サテンのシーツを力の限り握り締めることで何とかギリギリの所で留まる。喰いたいと言いながら、もう少しだけ貴方と言葉を紡ぎたいと思ってしまった我儘を押し通すように「 俺を呼べ、レオ 」色めいた部屋の静寂を震わす、地底から響くような低く深い声でらしくもない懇願を。そう呼ぶには些か命令口調が過ぎるが、もし貴方が自身の名をもう一度呼んでくれたのならば。美食を嗜む時のそれとはまた別次元の、形容しがたい悦楽が背筋を伝い脳髄を痺れさせるだろう。貴方が翼に触れてくれた事に気が付けば、握り締める対象をシーツから貴方の手首に替えて、自分の翼へと導き「 最期まで握ってても良いぜ。誰にでも触らせるわけじゃねェ、今回だけ特別だ 」自分の種族にも、この姿にも誇りがある。ゆえに気安く触れさせない冷たい翼へ、貴方にならば触れてほしいと思えた。貴方にも自身にも次回などない、貴方の貴い命は己の血肉となり、気高い魂は黒薔薇となり、ヒトの輪廻の環から外れてしまうのだから。だからこそ、貴方の美しい首筋へもう一度だけ顔を寄せ「 なア、俺の傍に咲けよ。待ってるぜ 」わざと吐息を吹きかけるように告げた後、頸動脈へ鋭い牙を突き立てた。最初に致命傷を与えたのは、貴方を出来る限り苦しめたくなかったから。零れ出る血の一滴、分断される貴方の欠片――その全てを、約束通り大切に貪ろう )
***
レオ、遅くまで有難な。美味ェだけじゃなくて、楽しくて切なくて、こう何つーか…此処ンとこが締め付けられたぜ。( 自身の胸元握り )
手前の振る舞いも文章も全部魅力的だったしよ、また気が向いたら絶対遊びに来てくれよな。次ここで会えたら、そン時は本登録としてメニューに名前を記載させてもらうぜ。
んじゃア、今夜はこの辺で。手前もあんまり夜更かしすんなよ、良い夢見ろよな。
トピック検索 |