ずいったー

俺は仕事柄色んな人間を見てきた、本当の悪人は雰囲気でなんとなくわかる…気を許したらいけない相手もな。ソフィーにその心配はないと判断した、信用が大事なのは俺たち傭兵も同じだからな…ソフィーは腕前もそうだが、その人柄も含めての評価なのだと俺は見た

このサイズで鉱石を…？もっと大量の爆薬を使うと思っていたが…火属性の魔道の中でも上位のものぐらいの威力はありそうだ、確かに取り扱い注意だな(爆弾での採掘と聞いてもっと大規模に発破する必要があると思っていただけにポンと軽く手渡されたそれにそこまでの威力があると知って驚き)それじゃあもう一度行ってくる、ついでに食料になりそうなものも何かあれば見繕ってこよう

5日も…？戦場でも不眠不休に近い状態になることはあるが…味方と交代で休みをとったりもする。それを考えるとハードだな、それだけでも他人とは違う才能だ…それだけソフィーが錬金術を楽しんでいるのが伝わってくる。ソフィーにとっては単なる仕事ではないということか…(色々説明してくれるが素人目には鍋に材料を無造作に放り込んでかき回しているだけにしか見えず、鍋に満たされた不思議な液体によって中身も見えないため何が起きているのかイマイチわからないが、相手の反応を見るに順調に事は進んでいるようで本当に楽しそうに作業する様子を微笑ましげに見ていて)
…見た目ほど重くないな、持ち手も握りやすい…これが俺の持ってきた素材を使って鍋一つで作るなんて少し信じられないな、鍛治で同じ物を作ろうと思ったらもっと色んな工程が必要な気がするが…。錬金術というのは不思議な力だ(錬金術で出来上がった斧を手に、混ぜ方に変化はあれど鍋をかき回す以外の作業はしていなかったのに立派な斧が出来たことに驚いて、不思議がっていたが、最終的には錬金術はそういうものなのかと自身を納得させて)