◆ 2020-02-02 20:14:34 |
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( 相手が素直にこちらを頼ってくれたことが嬉しく、分かった、と二つ返事で肯首すれば腕の中から彼を解放し。「頭を上げるなよ、天井に当たるかもしれん。」相手が暴れる姿はあまり想像できなかったが、念のため声を掛けてから身を屈める。連れてって、ということは手を引いたり肩を貸してやれば良いのだろうが、それよりも自分が抱えていった方が早いだろう。そう判断し、半ば肩に担ぐようにしてその体を抱き上げればリビングルームへ向かって。特に苦労した様子もなく到着すると、そっとソファーに降ろし。座らせた相手の靴を脱がしながら、上着を脱いで待っていろ、とだけ伝えて一度その場を離れる。程なくして戻ってくると、自分も相手の隣に腰を下ろして。横に並ぶと先程撫でたせいか所々跳ねている髪に目が留まり、話し掛けながら軽く手櫛で整えてゆく。「今日も頑張ったな。頑張りすぎて無理をしていなければいいが…。体調はどうだ?」仕上げに前髪を流し、表情を観察するようにじっと見つめては首を傾げて。 )
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