鬼少佐 2020-01-26 17:57:08 |
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そう言って頂けて光栄だ。物語中に貴方がそう伝えようとしてくれていたのに、俺は自分からその機会を奪ってしまったことが惜しまれる…。まぁ、戯れ言だがな。
場面の移行にも異論はない。任せていいだろうか?
少佐がそう望むなら……断る理由などない。不束な副官だと思うがよろしく頼む……ガウェイン少佐。(素っ気ない言い方しか出来ない己が恨めしい。本当の所、二人きりの時という条件付きではあるが、ファーストネームを呼ぶことを許されたことで、自分のことを少しは認めてくれているのだろうかと自惚れてしまいそうになり。浮わついた思考を叱咤し、捕虜救出に向けて作戦を練らなければという時――自分の名が呼ばれ、思わず一時思考が停止する。ファミリーネームではなく、ファーストネームで呼ばれた……只それだけのことなのに、己の名がこれ程までに価値あるものに思えたことはこれまでの人生になかったかもしれない。言い知れぬ感情を噛み締めているのも束の間、激励の言葉と共に少佐の手が自分の肩に置かれ、触れられた部分だけがやけに熱を発しているように感じ。今度は心臓からの血液供給過多で思考が止まりそうになるが、すぐに我に返ると"必ずや……必ずや、この人に傷一つ付けぬ最良の策を立ててやる…!"と決意固く拳を握りしめ)
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