【落乱/図書当番の長次】 (六年生の実習が続いた為、久しぶりに図書委員として、図書室の貸出受付に座れば、しん、と静かな室内と、古書の匂いに、ほぅ、と息をついて。返却図書も所定の位置に返し終わり、来室者も無ければ、図書委員会の日誌を捲り、後輩達が綴った文字を目で追えば、ほんの僅かに頬を緩ませて)