つれづれ 2020-01-17 08:45:39 ID:5f5e6ea0e |
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【魂=喰/鬼ソウマカが見たかった続き】
っ…!(目の前で道化師の攻撃を受けそうなマカの姿がフラッシュバックする。いくつもの死線を共にくぐり抜けてきたが、あの一撃が当たれば致命傷だった。人型になるのも間に合わず、明確な死がマカの脳天へ振り下ろされる瞬間、影色の妖刀が道化師の腕ごと音も無く切り捨て、裕に数十メートルは離れた場所から放たれたデスキャノンによって消滅した。…俺はブラック★スターの斬撃で敵が気を取られている隙に、マカを後方へ引っ張るのが精一杯だった。)
(項垂れ、歯がみする自分に、鬼は嬉々として続ける。『不甲斐ないね!!好いた女一人守れねぇなんてなぁ!!』その予期せぬ言葉に暫し固まって)……は?好いた、女…?誰が、誰を好いているって…?(一寸まで耳に届きそうな程に吊り上がっていた鬼の口元はたちまち下がり、じとっとした半目で此方を見た。『……………はぁ。オーケィ、オーケィ、お前がそーゆー奴だって、オイラが一番知ってたさ。』わざとらしい溜息と共に肩を竦める鬼が何に呆れているかは分からないが釈然としたない。)あ?んだよ、その顔!てめぇが何を知ってるって言うんだよ!?(噛みつく様に叫べば、鬼はまたニタァ、と笑って答えた。)
『全部さ。オイラはソウル…お前自身だからな』
(…どういう事だ?聞き返そうと、怪訝な視線を投げた先に居たのは、開ききった扉からは顔が隠れて見えない程に巨大化した鬼だった。まずい、と思っても遅い。素早く伸びた巨大な鬼の腕に掴まれ、意識は黒く塗りつぶされた。)
『だからマカの魂が欲しくて堪らねぇのも、お前の本心さ!』
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