つれづれ 2020-01-17 08:45:39 ID:5f5e6ea0e |
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【鬼滅/無限列車その後if炎柱の機能回復訓練/煉炭にならない、甘い雰囲気にならない】
…まさかこんな事になるとは。
任務での負傷を癒す為、蝶屋敷にて療養していた所、件の列車で共闘した相手が見舞ってくれた。あれから幾月たつ内に何度も折りを見て来てくれる相手に継子以上の…いや、もっと特別な好感を持って居る事も自覚してきた頃。任務復帰は難しいが、身体の回復も良く、そろそろ機能回復訓練を、という段階だ。『俺もご一緒させて下さい!!』と曇りの無い目で、自分を見舞ってくれた少年が挙手した事から話は始まった。胡蝶の継子の変わりに自分が逃げるという。酷くやる気に溢れた真っ直ぐな目に、断る理由も無い。
神崎の『始め!』の声に全力で駆け出す相手を目で追った。…手負いだからと手加減などする気は無い様子に、彼からの尊敬の念を感じ、顔を緩める。
ーでは、その気持ちに答えなければ。
肺の中が空になるまでゆっくりと息を吐き出し、少しずつ、少しずつ肺を満たしていく。全集中。全身の細胞に血が巡り、ぐ、と相手の背を目掛け、地面を蹴り抜いた。『メリッ』と音を立て板間の一部が撓む。自分が迫る気配を感じてか、相手の全集中常中の呼吸に少しブレが生じる。追い越す事はあえてしない。冷静に、冷静に、変わらぬ距離を保って相手を追いかけるだけ。焦った相手が跳躍し、自分を飛び越しかわそうとした動きを読んで。相手の着地点へ素早く移動すれば、空中で軌道を変えれない相手が此方へ飛び込む格好で腕の中へ収まり。
「うむ!全集中常中がしっかり身についている!良く鍛錬しているな、竈門少年!」
この腕から抜け出せぬ様にしっかりと抱き締めて。
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