名無しさん 2020-01-10 23:08:52 |
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(この古びた屋敷に住むようになって一体何年過ぎたのだろう。朦朧とし薄れゆく意識の中で己の命の灯が消えゆこうとしている状況の中、ふと浮かんだのはどうでもいいことで。このままでは本当にまずい、吸血鬼にとって生き物の血それも人間の血が人間にとっての食事と同様の存在だが極力人間の血を吸う頻度を抑え人間以外の生き物の血や人間と同じ食事を取っていれば極度の貧血になるのは当たり前で。なんとかしなければと人間以外の生き物を求めて屋敷の室内から外に出たのは良いものの、症状はどんどん重く酷くなる一方で。ついには近場の木に寄りかかり力が抜けたように木陰に座り込んでそのまま倒れ込んでしまって。一体どれほどそうしていたのだろう、ふと感じた温もりのような温かい感触と正体不明の声に深く深く沈んでゆく意識が引き上げられ、薄っすらと閉じていた眼を開けると黒い瞳が此方を心配そうに見ており「…触ら、ないで、放って、置いて…。」と何故ここにいるのか、何者なのかそんなこと今の己にはどうでもいい。人間であることが大問題なのだ。餌不足で飢えた獣に極上のごちそうを与えたらどうなるか、極限に血に飢えている己が目の前の相手を傷つける以前に殺してしまうかもしれない。だからこそ己の中に渦巻く吸血衝動を抑えるように薄っすらと開けた瞳を閉じ顔を背けつつ、己を助けようとしてくれている相手を突き放すように途切れ途切れでも相手に分かる様にこれ以上自分の傍に居るなと暗に告げて)
(/文句なしです!寧ろ素敵で分かりやすいロルに此方が調子に乗って長々とロルを書いてしまってすみません。ロルの長さですが出来る限り条件として提示されていた100以上になるように頑張りますが、常にこれぐらいの長さというわけではなくムラがあり何が言いたいのかよく分からない部分もあると思われますがそれでもよろしかったらこちらこそ!)
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