chocolate smoke

冗談、今の送り迎えで充分幸せだぜ。俺と一緒に居てくれる事を選んでくれて、感謝してる。(下唇を噛む姿を、和らぐように口角に口付けをそっと落とし、既に赤くなっている唇をそっと指の腹で撫で、感謝の気持ちを吐露。自分の気持ちが相手にとって重みとなる事は避けたい反面、抑えきれない愛情、其れをそっと押し込めるよう冗談という言葉にくるめ、言い聞かせるよう述べた。すとんと腰をソファに降ろし、手に持ったチョコを自分もまたひと齧り。普段は甘い物は好んで食べる方でもないが、特段忙しかった一日の終わりにはよく染みる。一息、「あー、今日も疲れた。世間が休みの日に働くってのも良し悪しだな。外行くにしても混んでるから丁度いいのかもしんねェけど。」と天井を仰ぎつぽつり零す。深夜帰宅当たり前の仕事、毎度迎え待ってくれる存在がいる事を改めて感じる幸福感を胸にしまい)