真中実哉 2020-01-10 20:30:48 |
通報 |
はッや、どうなってんだよお前の脚力。(扉が勢いよく開く音に、びくっと肩を上げ振り返る。短くなったタバコの先を灰皿に押し当て、空になった箱と一緒にゴミ箱は投げ捨てる。側へと歩みを進め乍、「了解、俺は拘りねぇから大丈夫。」と頭の上に手をぽんと置く。震える細い指は華奢で、差し出された袋と煙草。いつだって一生懸命な相手の思考に、自分がしっかり刻み込まれている事実に胸はきゅんと高鳴って、)…お前ってほんと可愛いよな。ほんと、可愛いよ。…さて、俺は寒空の下お前の帰りを待ってた訳だが、お前も外に居たんじゃ体も冷えてるだろ。(両手広げは、さぁ来いと言わんばかりで)
トピック検索 |