匿名 2019-12-24 20:57:21 |
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(人ならざる者、きっと目の前の彼は人間とは遠い存在なのだろう不安で揺れ始める瞳は自身に縋りつくように絡められ問われた質問に臆すること無く口を開く「…僕も君と同じ人間の輪廻に囚われず小さな歪みとしてこの場に存在してる。雪娘 “ スネグーラチカ ”とか魂を喰らう鬼と比喩されたりもするけど君から見た僕は魔女…まぁ、僕は男だけどね」と悪びれもなく人とは程遠いと目を伏せて、彼は怯えているのだろうか未だ晴れない顔模様に細く息を吐くと手にしたコップに湯を注ぎ暖かな部屋で形の掴めぬ湯気を立ち昇らせると途端に広がる柔らかな香りに最後の仕上げにと浮かべた可愛らしいマシュマロは積もった雪が溶けていく様の如く、ココアの波へと溶け入るとそっと彼へと差し出して悴んだ細い指先も包み込むようにしてやれば眉間に刻まれた皺を解こうと手を滑らせそのまま頬を一撫ですると)
…ほら怖がらないで僕は人ではないと言っただろう。君は人が怖いのかい?それとも人間を憎んでいるのかな、
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