片羽の蝶 〆

そうか君のその心意気は素晴らしいものだ
隊士達にとってこの場所や君の存在は必要不可欠、君の代わりは他にいない胡蝶…俺は同じ柱として君を心から尊敬している！
（普段よりも声を張る相手の姿に僅かな違和感を感じながらも何より患者のことを思いやった彼女の気持ちを否定したくはないのか首を大きく縦に振り見開いていた瞳が見えなくなる程満面に微笑んでは晴れやかな口振りで嘘偽りない本心を伝えて、此方の視線から逃れる様に顔を背け去り行く背中を引き留めようと腕を伸ばすが自身の心配は杞憂だったのだと言い聞かせて名残惜しくも見送って彼女と同様に背を向け歩み出そうとするが、振り返った相手から思わぬ誘いを受けて思わず瞳を瞬かせじっと相手を見つめていたが自分にとっては嬉しい事この上ないのか喜色を顔に滲ませながら誘いを受けて）
…ああ是非とも頂こう、丁度君とじっくり話したい事もあったから俺にとって都合が良い…何より君の言う通り美味いものは人と共に食べた方がより美味く感じるだろうからな！