√ 2019-12-01 19:16:44 ID:13df25f07 |
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>ヴェレ
変?誰が何と言おうと、君が綺麗なのは事実だよ( 警戒しながらも攻撃する事はせず、その上笑顔まで見せてくれた事に此方も穏やかな微笑みを返し「 ヴェレ、君は笑顔の方がずっと良い 」凛々しさと儚さが同居するような雰囲気は、貴方が月光に透けて消えてしまいそうな錯覚を感じさせた。存在を確かめる様に、ふわりと距離を詰めて冷たい鱗に触れるだけのキスを落とし「 嗚呼……吹雪の中君を送り出すのは気が引けるよ。けれど、このままでは君を食べ尽くしてしまわない保証はないからね。おっと…そうだった、 」名残惜しそうに頬を一撫でした直後、首筋の傷は塞いだ筈なのにふわりと香る鉄の匂い。その元を辿れば掌の傷に行き着き、硝子細工を扱うような丁寧な手つきでその傷へと手を翳す。集った淡い緑の光は、瞬く間にそれを完治させ「 これで良し。寒いだろうから、これを着てお行き。勿論こんな辺鄙な屋敷まで、返しに来なくて良いからね 」貴方の種族を察し、ふわりと羽織らせたのは上等な毛皮のコート。保温性に極めて優れたそれならば、きっと変温動物の貴方を刺すような寒さから守ってくれるだろう。扉までエスコートする最中にも、厚い鉄扉は両側に開いていき「 気を付けてお帰り、可愛いヴェレ。 」帰る場所がある、そんな暢気な前提に基づいて貴方を送り出そう。雪の中に消えてその姿が見えなくなるまで、寒さを感じない己はきっと貴方を見守るだろう )
さて、今宵の逢瀬はここまでかな。再び扉が開いた時、また君に会えますように。では、素敵な時間を有難う。
>今宵の扉は閉じられた。
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