王様 2019-11-28 22:46:41 |
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それはエミリア、そなたが素晴らしき女王となる素質を兼ね備えた魅力あふれる女性であったからだろう。あの時は皆がエミリアのことを見ていた、私は少しばかり妬けてしまったよ
(あの式典での彼女に対する注目具合は相当なもので、当初はやはり国同士の約束という一見するとネガティブな要素がついて回りそうな婚約であったのは事実だが、あの時点で自分も彼女ももはやそんなことなど関係ないと言える程までに愛し合っており、そういった思いが国民にも伝わったのだろう最終的には盛大に明るく、皆が心から自分たちのことを祝福してくれたという確信を持てるような日になって。そんな中で見目麗しい彼女のことを見る目が多かったという事実に嫉妬に似た感情を抱いていたことを明かせば冗談っぽく朗らかに笑いつつ、城の出口へ続く扉を彼女の為に開けてやり。城を出て城下へとやってくれば小柄な彼女を人混みから守るように繋いだ手を軽く引っ張って自身の方へと寄せ、いくら治安がいいとはいえ自分と相手は一国の王と女王であり、特に今は自分の身を守れる力が全くと言っていいほどないぐらい幼い見た目の彼女のことは自分が守らなければという気持ちが一層強くなり「エミリア、久方ぶりの城下に気持ちは逸るかもしれんが私の側は離れてくれるなよ」ついつい熱が入ってしまい、繋ぐ手にほんの少しだけ力が入りすぎてしまって)
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