王様 2019-11-28 22:46:41 |
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そうなの?でもありがとう。あんなに仕事が溜まっているのに私を優先してくれて本当に嬉しいわ。(こちらの言葉にしらばっくれている様子の彼に柔らかい笑みを浮かべ改めてお礼を告げれば、机に置かれていた大量の書類の山を思い出し仕事を後回しにしてくれた彼を愛おしそうに見つめて。その後行き先が城下町だと分かればぱあっと表情は益々明るくなり、目を輝かせ早く行きたいと言わんばかりに興奮気味に彼の手をぎゅっと握れば「城下町に行くのね?それは大賛成よ!あの日以来城下に下りることがなかったから楽しみだわ!あの時がすごく懐かしく感じるわね…それにこの国の人達が皆温かく見守ってくれて私のことを歓迎してくれて…とても幸せよ。ね、早く行きましょ!」当時の婚約の式典の事を思い返せば国同士の約束事での婚約とはいえ、そんな事など関係なく温かい眼差しで迎え入れてくれた事は国王である我が夫の人柄も関係しているのではと改めて誇りに感じながらも、外へと続く廊下を歩み始めて)
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