義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
通報 |
何事も挑戦してから出来るか出来ないか決める性でね。失敗を恐れて何もしないのはあまりにも勿体無い。それに失敗から学ぶことだってあるから。…ふ、そうこなくっちゃな。ああ、バレた時は必ず護るよ。
( 本当に実現しそうと彼は微笑む。現実味がない事だが彼からの承諾は得た。きっと潜入するなら今のこの期しかないだろう。城を奪還すれば彼は王子としての執務に戻る。彼の父親である現王も城を救った功績として色々都合を聞いてくれるようになるかもしれないが海賊の船に潜入など許されるわけがないのは自分にもわかる。彼との航海の旅を現実のものにするには海賊の船に潜入し、大砲の撃ち方を教わる必要がある。彼の力が備わってきたら決行だなと思いつつバレた際は必ず護ると頷いては口にして。彼の吸収力は凄いと改めて思う。昨日、教えた食器の洗い方をもうマスターしているのだから。「お疲れさん。綺麗に洗ってくれてありがとな。そうだな、行こうぜ」ポンポン彼の頭を撫でながら労い、礼を告げてはそろそろ出掛けるかと目を細めて。「…─“街の中央に転移”」意外と自分の家から街までは距離がある転移魔法を使った方が効率が良いこともあり呪文を略称して呟けばあっという間に街の中央へと移動していて )
トピック検索 |