義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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嗚呼、でもずっと城の中に居たから今はやりたいことが沢山あって胸の高鳴りが抑えられそうにない。今まで見られなかった世界を少しでも早く知って吸収したいんだ。ただそうだな。焦らないようには気を付けるよ。ありがとう。
( 子供たちのことに関してお礼を言われれば小さく微笑み返して、続く此方を気遣ってくれる言葉を受け止めながら胸に手を当てて瞳と声色を色付かせては好奇心と知識欲を溢れさせて。手を引かれるままベッドに連れられては此処でも寝心地などを気にかけてくれる彼に眠たげに小さく首を横に振って「 いや、贅沢は言わない。横になれる場所があれば充分…、ギルス、ベッドはこの一つなのだろう? あなたは何処で寝るんだ? 」今すぐにでも目の前のベッドに身を沈めて眠ってしまいたいと思うも、ふと彼はどうするのだろうと気になって。城にはベッドどころか客人用の部屋がいくつもあり、この家を蔑視するわけではないがもう一台ベッドがあるようには考えづらく。己がこの一台のベッドを占領すれば彼の寝る場所奪うことになるのではないかと気になり、顔を上げて彼を見遣り )
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