義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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(/いえいえ、書き直して頂き有難う御座います!ギルスさんの寝込みに少し何かしようか迷いましたが、次にとっておくことにしました。ギルスさんの眼帯の下とか…アレックは何も言いませんが実は少し気になっていたりします。)
( 今日一日だけで彼と共に数え切れないほどの初めての体験をした。言うなれば今もそう。城以外の場所で湯浴みをするのは初めてだ。冒険や薬の調合のときに彼が見せてくれた美しい魔法や褒めてくれたときの表情と手の感触を思い出しては胸が熱くなり口角が緩む。この気持ちはなんだろうか。憧れとも尊崇とも違う胸の高鳴り。出来ることなら己が彼に居てほしいと命ずるのではなく、彼が己の傍に居たいと思って欲しい。そのためには彼に呆れられないように今よりもっと精進せねばと意気込みつつ湯浴みを終えて。脱衣所に出るとタオルや着替えが用意されていて感謝しつつ濡れた身体や髪を丁寧に拭いていく。ふと何か音がするなと思いそちらへ目をやれば見慣れぬものが。当然洗濯機など見たことがなく何だろうと思いながらとりあえず彼の用意してくれた服に袖を通して。身長差はほとんどないので問題なく着られて、ほんの少しだけ大きく感じるその服からは彼に匂いがしてホッと息を吐き。そしてまた落ち着いたところで気になるのは洗濯機。耳を近づけてみると中で何かが動いているようで。「 ……ギルスは脱衣所で生き物でも飼ってるのだろうか… 」ポツリ呟けばとにかく勝手に触らないほうがいいだろうという結論に至りリビングに足を向けて。「 …ギルス、上がったぞ。……寝てるのか。 」リビングに来てみるとソファで眠る彼の姿が。眠っている姿を見るのは初めてでそっと彼に近づいてはその寝姿を見つめる。眠っていても綺麗だなと暫く彼の寝顔を堪能すると一日己の面倒を見ながら冒険や調合をして疲れたのだろうと思えば起こさずにそっと離れてテーブルの椅子に腰掛け。とくにすることもなくぼんやりするも少しでも彼の助けになることがしたいと思えば家の中を見回し。すると先ほど洗った食器が乾かすためにまだ出ているのに気付けばそちらに向かって。食器や鍋が乾いているのを確認すると目についた食器棚へと運ぼうとするも、やはり慣れないことはするべきではなかった。お皿をしまう際に手が滑ってしまえばお皿が一枚床に落ちてパリンッと音を立てて割れてしまって )
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