義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
|
通報 |
( 彼に抱き寄せられると始め身体がこわばるもすぐその匂いと温もりに身体の力が抜けて震えも止まっていく。まるで魔法のようだと思っていれば頭上から彼の悲痛な声が聞こえてきて、その声に胸が痛むも同時に不思議と己の中の恐怖心を緩和させてくれて。「 ギルス…、」ポツリと彼の名を零しては抱き締められたまま少し顔を上げて彼の頬に手を伸ばして「 貴方は俺のことを考えてくれたのだろう?結果的にモンスターから俺を救ってくれたし何も問題はないよ。それに戦いにおいて恐怖心を忘れてはいけないと、誰かに教わったことがある。だからある意味これは良い経験になったのかもしれない。何より貴方の華麗な上級魔法ももこの目で見ることが出来た…。…俺を守ってくれてありがとう、ギルス。 」だからどうか貴方自身を責めないで欲しいと心の中で告げながら柔らかく微笑むと彼の頬をすりっと撫でる。こうも落ち着いていられるのはきっと相手の腕の中にいるから。相手に身を委ねていたがフとタラリと自分の頬に伝う粘着物に気付く。それは先程の上級モンスターのよだれ。冒険に置いて汚れなど気などしていられないのは分かっている。だが、少々潔癖症のきらいがあり実戦に慣れぬ己はウッとあからさまに眉を寄せてしまい、どこか拭いて欲しげに眉を下げて赤茶色の瞳を見詰めて )
| トピック検索 |