義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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( 彼の言葉は優しく心強い。此方の心に寄り添う言葉は己の心に安寧をもたらしてくれ自然と肩の力を抜かせてくれる。一人で全てをやろうとしなくてもいい。その言葉を胸中に留めつつ着替えを終えて、続く相手の言葉を聞き入れて。どうやら己の格好は合格。ホッと胸を撫で下ろし、剣の話に移れば持ち手の部分に軽く触れて「 そうだな…。私はあまり城外には出たことがないから顔はあまり知られていないと思う。剣は盗まれないよう充分気をつけるよ。…嗚呼…そのことなら問題ない。手入れさえすればすぐに錆びることはないだろうし、この剣の柄についている石は王族に伝わる魔石で不思議な力で剣や持ち主を守ってくれるのだと母上が教えてくれたことがある。このペンダントの石も然り。詳しくは分からないのだがな。…ちなみにこの話は口外禁止だ。 」剣やペンダントの魔石は一見するとただの宝石だが、実際は王族だけに伝わる魔石なのだという。その効力は未だ発揮されたことがないし、発動方法も分からないので己自身詳細は分かっておらずペンダントが仕舞われる胸元に手を当てながら肩を竦めて。そしてこの話は門外不出であるのだが、相手になら話していいと思えたので、声を潜めて語れば最後に人差し指を口元に添えて弧を描くよう微笑み。「 さて、支払いは城の資金からするとして…これからどちらに向かえばいいんだ? 」今手持ちは残念ながら無いが店主には城の金庫に請求して貰えば何とかなるだろう。それよりも己にはこの先の道のりが右も左も分からないため相手に視線を向けては軽く首を傾けて )
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