義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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……手柄をくれてやるために呼んでやったんだ。楯突いたとはあいつらは思わないだろう。それにあいつらは俺の技術を喉から手が出るくらいに欲してる。プライドの高い奴等の集合体“お願いします”なんて頭を下げる可愛げはないが俺を切り捨てることはしないはずだ…今のところはな。俺達はこの子を助けるのが目的…安全に帰してやるのが俺らの為すべきことだ。
( 彼の言いたいことはわかる。だからと言って魔法協会の言いなりになるつもりはなくて。間違っていることは間違っていると言い続ける人間は必要だ。自分の信念…困っている人を救うためにこれからも魔法協会とは衝突は避けられないだろう。ベッタリ仲良くなる必要はない。互いに必要な時に手を取り合えれば…それで困っている人を多く救えるのならそれでいいのだ。まぁそれは自分の魔法技術を彼らの鼻先にぶら下げている状況下でしか叶わないことだが。子供を大切に抱え直す彼を見つめて一言一句聞き逃さぬようにして耳を傾ける。「ありがとうな、アレック…頼もしいよ。でも願わくばお前がやりたくないことをしなくて良いようになればいいんだがな」彼の言葉に笑み浮かべ頷く。しかしなるべくなら彼にやりたくないことをやって欲しくはなくて。歩き出した彼に続くように自分も病院の中に入って )
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