義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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…アレック…!……お前…俺の視界から消えてろ…“レイザート”…、
( 彼は一体の魔獣を葬り去り、子供を助けてくれたのを視線の端で捉えつつも己は詠唱を続けて。大きな魔力の気配が此方に来るのはわかったがもちろん備えはしてある。しかしその魔力の気配は自分に届く前に彼が立ちはだかって。突進をダイレクトに受けて吹き飛ぶ彼を見て僅かに目を見開き名前を呼ぶもすぐにスッと感情を消したように彼を吹き飛ばした魔獣を見据え。詠唱を中断ではなく継続させたまま低い声で声と攻撃魔法を発して。“レイザート”ブリザードより火力の高い最上級の氷魔法。魔獣の頭上に暗雲が立ち込め雪が降り注ぎ魔獣の羽先や毛先に触れた瞬間にその魔獣から悲鳴に近い叫ぶような声が─次の瞬間、氷の矢が無数に魔獣へと突き刺さって。それは急所である喉元にもしっかり貫通していておれば光の粒になって鳥型の魔獣は消えていく。そんな光の粒に目も暮れず詠唱を再開。「……“再構築”“修復”“強化”」息を吐くと空が何か透明のような膜でゆっくりと覆われていき。結果は張り直した…次は…瞳を閉じて辺りの魔力を探る。「…“追糸”」瞳を開いては透明な無数の糸は人知れず使役者へと伸びその姿を捉えては巻き付いて。霧隠れのような魔法を使っていたようだが糸が巻き付いたことにより集中力を欠いた使役の魔法が継続出来ずに消えたようでその姿は現れて )
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