義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
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( 彼が教えてくれるのは戦闘術だけでない。今の国の状況がそうさせたというのもあるがこうして彼は己の面倒を見てくれて、王が定めたわけでもないのに家事や芝居…アクセサリー作りも教えてくれると言う。彼の優しさがそうさせるのか…。何にしても彼と此れから過ごす時間を楽しみに思い、彼の話に相槌を打っていれば引き寄せられる身体。何度目かになる転移だがこうして彼と身体を近づけるのは未だに慣れなく、鼓動を早めるうちに孤児院へとついていて。
孤児院の中に入ると彼にいち早く気付いた子供たちが遊ぶのをやめてパーッと駆け寄ってきて『 ギルス兄ちゃん!今日も来てくれたの? 』『 いつまで居るの?ごはん食べてく? 』『 苦しそうにしてた子たちも兄さんのおかげですごく元気になったよ 』『 あ!兄ちゃん、それお土産? 』と彼を囲んで口々に話し出して、目敏い子供たちは彼の持つお皿が入った袋に気付き『 なになにー!? 』とわいわいしだして、その騒ぎを聞きつけた子供たちが更に彼に群がって。子供たちの人望を集め人気のある彼を微笑ましげに見詰め、己は遠巻きにその様子を見て落ち着くのを待っていたが、不意に服の裾をクイクイ引かれる感覚がして其方を見遣れば見覚えのある少年の顔があり。「 こんにちは。…君はリューイだったね。…まただっこして欲しいの? 」彼に始めに教えられた通り身を屈めて子供の視線より低くなれば優しく笑いかけ。少年は引っ込み思案なのだろう、黙ってこくりと小さく頷くのを見れば頭を撫でてやってからゆっくり抱き上げてやり )
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