義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
通報 |
(/背後です。ブレスレットについて一文抜けていたので訂正させて頂きました。スペースを取ってしまいすみません。
またオカリナの値段の真偽についてはアバウトにしか考えていないので店主共に自由に動かしていただいて大丈夫です!)
ふふ、私の耳に穴が開いたとしてもギルスを傷つけることは例え父上だとしてもさせないよ。…それにギルスもとても綺麗だ。…この耳についているのもアクセサリーなのか?
( 彼の冗談っぽい言葉にクスクスと笑ってはふと彼の綺麗な耳元へと目がいき。そこには彼の耳を飾るピアスのようなもの。そっと腕を伸ばして直接は触れないように耳に片手を添わせては此れもアクセサリーの類なのかと興味深げに尋ねて。ブレスレットに関しても当然異論はなく、彼とのお揃いが増えるのを楽しみにしながら同意して「 そうしよう。 」と静かに首を縦に振って。そして骨董屋に着けば目的の物は“以前と”変わらず其処にあり引き込まれるように其れ…オカリナを見て。隣から彼の声が聞こえてくれば小さく頷いて「 嗚呼、以前一度だけお忍びでこの街に訪れたことがあったんだがその時に偶々目にしてな。…随分前だし場所も記憶も朧気だったのだが…、…店主に購入出来ないか取り合ってくるよ 」何故だか分からないがこのオカリナにとても惹かれた。何処か懐かしいような心が揺さぶられる引力を感じて、ショーウィンドーには値段が書いていなかったが彼に断りを入れてから店内へと入り。店内は薄暗く古めかしいものや見た目では用途の分からない珍品が沢山並んでおり、それは天井からも吊るされていて。物珍しさから店内を見回していたが何処からともなく背の小さいフードを被った白い顎髭の男が現れ、ビクッと身体を揺らし恐る恐るその男を見遣り。『 おぬし第二王子だな 』「 …!…あ、嗚呼…、あの貴方はこの店の店主か? 」『 いかにも。 』「 …あのオカリナを買いたいのだが…、 」そう言ってショーウィンドーのオカリナを指さすと男の目がフードの下で光り、男は顎髭を摩り値段の書かれた紙を出してきて。その紙を受け取り驚愕する。想像していたよりも何倍も高い値に目を見張り紙から顔を上げて男を見遣って「 こんなにするのか? 」『 あれはただのオカリナではない。魔力を宿したオカリナ。…第二王子といえどまけてはやらんからな 』「 ……、 」男の言葉に再び紙に視線を落とす。下してきたお金で足りる額ではあったが、果たしてこの金額が正しいものなのが己には判断できなくて。困ったように眉を寄せては彼に話を聞いて貰ったほうがいいだろうかと彼の居るほうへ視線を遣って )
トピック検索 |