鬼殺隊員 2019-11-25 09:14:19 |
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獅燈 白
え...そ、そんなの気付きません!わかりません!私はただの弟子でいいんです!継子でもない、貴方にたまたま身請けしていただいただけの剣士でしょ...。 ( 相手の仕草は目に見ずとも何となく感じていて、溜息やら首を左右に振るなど何を考えているのだろうかと思っていれば聞こえてきた声に顔を上げる。切なげで寂しそうなのは何故なのか、彼には妻がいる、自分はただの弟子なのに。傍にいろ、などと言われたら嬉しくないわけがない、言葉が出ないほどに固まってしまえば次に出てきた言葉に目を見開く。嫁達と同様に、一番に大切にしている、それを言葉として聞くことなどなかったからか、口をパクパクさせながらされるがままに身体を相手の胸に埋める。傍目で見たら気付く、わけがない、素直な自分は言葉ばかりを信じるから。身をよじって彼の目を強く見つめては少し怒声を含めた言葉を投げるも、後半はだんだんと声が弱っていき )
冨岡 義勇
お前には敵わないな。 ( 彼女の顔は見たことのない新鮮味のある顔だ。自身の名を呼ぶ声もいつもの調子と違う、それがどうにもむず痒い。得意げな顔で胸を張る彼女を見つめては、どんなに破顔でも素敵だと思ってしまう自分は師範というよりも1人の男なのだろうか、ここまで自分を思ってくれる彼女が愛おしい。ゆっくり手を伸ばして彼女の頭を優しく撫でてやれば小さく笑みを浮かべては、自分の負けだとばかりに言葉をかけて。「 その変わり、俺より先に逝くな。これだけは必ず守ってくれ。」 優しく見つめていた目は先程よりも真剣で、それでいて強い気持ちが込められて )
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