図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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…あっ!?そ、そうだよね、ごめん!
……ていうか、あの……、桐島さんが起きた時……その、見た……?
(照れ隠しのつもりでとった行動のせいで余計に恥ずかしい状況になってしまっている事に指摘されて初めて気がつき、パッと毛布から素直に手を離すと、自分にとってはいい香りがしたなんて言えるはずもなく、適当に同意しながら慌てて布団から飛び起きて。意識がはっきりと覚醒するにつれて、眠りにつく前に相手の手を握ったり、抱き枕のように抱きしめていた事を思い出すと、相手にそれがバレていないかと急に心配になり、真っ赤な顔で相手を見上げ、ソワソワと落ち着かない様子で探りを入れるような遠回しな尋ね方をして)
けいろーん???賢者さんって、こんないきなり矢射ってくるの?びっくりしたんだけど!
……っ、……仮に、本の中から現実に人が出て来れたとしても……その本に書かれてる、その人の運命には抗えないでしょ。なーんてね?
(告げられた名前にも、突然矢が飛んできた状況にも頭がついていかずにキョトンと首を傾げて、会ったこともない賢者に文句を言う訳にもいかないので、代わりにその弟子らしい相手に向かって、先程驚かされた事を抗議しながら頬を膨らませて。相手の言葉に思わずピクリと反応してしまい、俯いたまま神妙なトーンで切なげに言葉を返すものの、すぐに顔を上げ、冗談めかしてにっこりと笑って流し、そのまま歩き続けて)
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