図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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ま、待って待って!
うう………、は、話せばいいんでしょ…?
(制服にかけられた相手の手を切羽詰まった様子で掴み、本気で脱がされそうな空気を感じてどうしたものかと小さく唸りながら思案するものの、とうとう観念したようで若干不服そうではあるが真面目に相手に視線を向けて)
あたしが探しているのは「本」です。──それ以上は説明が難しいと言うか、どの本を探せばいいのかはあたしにも分からないと言うか……そもそも、この図書室にあるのかどうかさえ分かりません。きっとここにもない可能性の方が高いでしょう。確実なのは目的の本はたった一冊しか存在しないということ…それを探すためには、ひとつひとつ中身を確認していくしかないんです。
ちなみに、その本がかつてどこかに存在していたのは間違いないですが、今も存在しているとは限りません。何処にもないかもしれないたった一冊を探すために、こうして人の服を盗んでコソコソと潜入して……ッ、……あたしの捜し物については話しました。だから、探しても良いですよね?
(神妙な面持ちで、時折自分自身を責めるかのように言葉に詰まり瞳を伏せながらも肝心な部分はぼかして捜し物について語り、告げたところで何かを期待しているわけではなくただ探す許可が欲しいだけで、反応を伺うように恐る恐る相手を見上げて)
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