図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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………。
俺は魔法使いでもあるからナー,しょうがないよナー。
シャワー室で洗うんじゃない,あそこ他の生徒も使うんだぞ,きったねえし。
俺は寒くていい,寒く感じるならお前が着ろ。
?…言いにくいなら無理して言わなくていいぞ。
(寝息が少しずつ掻き消えていき,相手の言葉以外はこの空間には静寂しか残らず,先の自分の無意識的行動が相手を余韻に浸らせている,とは到底思わず,というか考えることもできなくて。
今の相手ならば何言っても気に留めないだろうなー,と考えると、撫でている手に少し力を込めると自分が魔法使いだのなんだのと普通ならあり得ないことを口にし,変わらず撫でて。
失言を追及することはなく,しかし相手がシャワー室で洗ったことだけは注意し,辛辣な物言いをし,そしてその後すぐに,お前は汚くないぞ!?とフォローを入れて。
差し出されると一度受け取るものの,ごく自然な動作で彼女へコードを掛け直し,主張を曲げないまま言って。
相手が恥ずかしそうにしているということは今のは失言だったのだろうと恥じ,言わなくてもいいと告げて)
…泣いていいんだ,泣きたい時は。それは糧だ,未来へのな。
(相手のことを想って過ごしてきた,相手が来るまでは空っぽで,いつか消えてしまいそうな自分,それをつなぎ止めてくれたのが唐突に現れた彼女だったのだ,それを失い、あまつさえ自分の善意で失うなど,己の善性を疑うこと他ならない,何より,相手を失いたくなかった。
その喜びは大きく,相手と同様涙が溢れそうになるものの,ギリギリで堪え,自分は泣かないのに相手は泣いていいと甘いことを口にし,繋いだ手に頭をそっと当てて)
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