千利 2019-11-18 20:32:11 |
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…………ふふ。
( 目の前の少年を見つめ、笑う。もっともっと近くで彼を眺めたくて椅子から立ち上がり、スカートが汚れるのも、髪を踏むのも気にせずに膝をつけばぐいと顔を近づけ、少年の顔を眺めて。そっと手を触れたのは、少年の太もも。正気を失い泣き喚いている少年には見えていない、華奢な足をゆっくり、優しく、愛おしそうに撫でれば、少年の手が再び其処へと伸びてくる。自分の足を掻き毟る少年。泣きわめき爪を立て、自らの皮を剥ぎ、肉を削いでいく少年の姿は実に痛々しく、可哀そうで、そしてとても滑稽で。大丈夫、大丈夫よ、なんて、ふわりと穢れの知らぬ少女のような笑みを浮かべ声をかけるも、少年に己の声は届いていないらしく、少年の絶叫により掻き消される。確かに其処に存在するのにそれを必死に求め、喉と自我を失う少年の姿に、あらあらあらなんて声を零し、愛を込めながら優しくその体を抱き寄せて。胸の中で響く少年の声、己を必要としているような、そんな声がとてもとても心地よくて。少年の頬を両手で優しく包み込み、壊れ物でも扱うようにそっと撫で、涙を拭う。きっと少年の記憶には残らないだろうが、心の奥底に刻み付けて、焼き付けて、永遠に消えない痕を残すように。最後に軽く少年の額にキスを落とせば、立ち上がりスカートを整えクルリと一回転。ふわりと浮かんだスカートに満足げに笑みを浮かべ、未だ自分の肉を抉り続ける少年を後目に部屋を後にしようか。自分の心にも、今までの人達のように、少年の姿を深く深く刻みつけて。 )
過去のソロル見つけたけど、やっぱりこういう少女が好きなんだなと。
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