ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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おー、そうだな。折角だから朝とは違う豆使って淹れてやるよ。
( 寒空の下、エコバックを手にやや身を震わせて事務所に足を向けながら彼の言葉に同意して頷き、折角だからと上機嫌に答える。上機嫌なのは先程若干引っかかる言葉が混じりながらも彼からお褒めの言葉を頂いたから。彼が心中何を考えているかは勿論知らないが、自分としては天才の彼に認められたくて必死なので“悪くない”の一言でも嬉しくて。コーヒーの他に軽めのマフィンでも焼こうかと考えていればふと彼の足が止まる。何だろうとその視線の先を追えばブランド物を売る露店。彼はブランド物に興味があっただろうか?と疑問に思いつつも、彼がすることには大半意味があるのできっと今回も“なにか”あるのだろうとワクワクした気持ちでその後ろについていき、露店に並ぶ品々を眺め。「…○ッチ…俺も聞いたことがある。でもこういう場所でも買えるんだなぁ。」何だかきな臭い匂いがする。この露店もこの店の店主も。そう思いつつ、ファッションに疎い自分でも知っている有名ブランドの名前が聞こえてくれば、聞いたことがあると頷いて高級ブランド品はちゃんとした店舗で買うイメージがあったため心の中の声をそのまま零して。「…買うのかー?」まさかなぁなんて思いながら彼とその手に持つ品を見比べて。自分は“きな臭い”とは思っていても偽物とは分かっていなく。 )
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