ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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( 相手の授業の掴みは完璧。相手の見た目もあって教室の中がはじめは色めき立っていたが授業が始まれば、生徒達はどんどん相手の授業に引き込まれていって。魅力的な声に底知れない知識を生かしたたぐいまれない授業は確かに分かりやすく、おそらくこのクラスの中で一番馬鹿な自分でも何となくは理解できて。相手の授業をもっと聞いていたい気持ちはあったがあくまでこれは依頼である。自分は良い成績を取りに来たわけでも楽しいスクールライフを送りにきたわけでもない。自分の席は校長の計らいで一番後ろの角の席だったので後ろから教室全体が見渡せる。ちなみに夜な夜な聞こえる謎の声は主にこの教室あたりから聞こえるとのこと。しかもその声は日によって男だったり女だったりするとか。さらに言えば謎の声の原因を突き止めようと教師たちが夜に見張りに来たこともあったらしいがその日に限って謎の声は聞こえなかったらしく。兎にも角にも聞こえる場所が此処ということでこのクラスに編入になったわけだが、流石に授業中に怪しい動きをするものはいなくて。そんな時に隣の女子生徒からトントンと机を叩かれて一枚のノートの切れ端を渡される。何かと思ったが女子生徒は既に黒板を向いていて相手の授業を楽しそうに聞いていて。ノートの切れ端を開いてみると“お昼休みに埜上先生と屋上に来て”と書いてあり。何故相手と…と思ったがとりあえずは相手の授業に耳を傾けて。相手の授業は分かりやすい。が、今まで勉強をしてこなかった自分にとっては意味の分からない言葉が何度も出てきて頭の中に入ってこない。そうなると襲うのは睡魔。相手の声が好きで落ち着くということもあって段々瞼が重たくなってくればこくりこくりと船をこぎ始める。これは依頼だから起きねばという気持ちに反して相手の声は心地よい微睡みへと誘い、そういえば高校時代は眠たくなる時に限って授業中に当てられてたっけなんて思い出しながらカクンと頭を下に向けて居眠りを始めて )
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