ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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そうそう、イカれてるやつにはイカれてるが付くもんなの。
( 謝る相手にはとりあえず首を横に振っておき、病院に付いて医師からの注意を受けては、今は二人の診療と治療を終えた待合い室で二人並んで座るところ。治療の間に随分気持ちも落ち着いたこともありイカれてるとの言葉に頷くと手をヒラヒラさせてはいつもの調子で返して。それでも負い目はある。今はズボンの下で見えないが相手の太腿には痛々しい包帯が巻かれており、それを思うと眉が下がって。ちなみに今はタクシー待ち。あの松間とかいう警部は忙しいらしく迎えには来られないと言われたので代わりに“融通のきく”タクシーを頼んでくれた。来るのには15分ほどかかるとのことで。「埜上、数日は絶対安静だからな。移動のときは俺が運ぶから。……てか御免。俺が一番最初アイツに眠らされなきゃこんなことにはなってなかった。まあそれはいいや。それよりなんか色々いっぺんに起こりすぎて良くわかんねェけど、あんた足以外もやばいんじゃないのか?あ、頭がイカれてるって話じゃないからな。色々薬かまされたんだろ?ほんとは座ってんのも辛いんじゃないの?」他にも気になることは諸々あったが、生憎自分の頭は同時に複数のことを考えられるように出来ていない。一番の最優先事項は相手の安否。故に頭の中を必死に整理してスピーカーから聞こえてきた事を思い返しては、相手が太腿にナイフを刺すに至った要因を導き出して。刺傷による突発的痛みによる誤魔化しが失われた今、相手の身体はナイフを刺す前よりも辛いはずで。ジッと隣の相手を見遣れば少し軽口を混じえつつ荒っぽい口調ながら心配の目を向けては怪我をしていない方の腕で相手の肩に手を回して自分のほうへ引き寄せて肩に凭れ掛からせて「こっちのがちょっとはマシだろ?」とすましたふうに述べて )
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