ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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──ッ、
( 一度は止まった電流だが自分が移動する分だけまた電気の波が強くなり表情を歪める。それでも気にせずに相手のいる部屋を探し、その間声は聞こえていたが必死だったためあまり理解は出来ておらず、屋敷の中を駆け回って──。プツンと回線が途絶ええところで一つの部屋の前に見張りなのか大柄な男が立っているのを見つけ。恐らくは最初に自分を担いで運んだ男。一度上がった息を落ち着かせては電流が流れるのを気にせずにそちらに近づいていき。「この中に埜上がいるのか?……まあだんまりだよな。俺暴力は嫌いなんだ。だから──、」そう言って口角を上げてはポケットの中に忍ばせていたあるものを取り出して──。数秒後、地に伏した大柄の男を見下しては小さく息を吐き出し、扉に手をかけてゆっくり開いて )
( 中に入ると青年が今まさに相手に触れようとするところ、頭の中は煮えくりかえるように熱かったがいやに冷静で。青年はよっぽど相手に意識が向いているのか此方に気付いていない。それを良いことに背後から近づいていくと青年が相手に触れる前にその首根っこを掴んで引き剥がして「はい、そこまで。…あー、電流流しても意味ないぞ。俺いま無敵チートモードだから。」と意味の分からない発言を笑顔を張り付けて述べては青年が何か言う前に先程と同じものをポケットから取り出して青年に嗅がせて。瞬く間に青年の身体は力を失い傾く身体を支えては意識がないのを確認して床に横たわらせ。「…はぁ、やっと電流治まった。…埜上、大丈夫か?って…あんま大丈夫じゃなさそうだな。…ここの屋敷、多分他に人がいる。早く出た方がいいかも。」ベッドに横たわる相手を見てはやや眉を下げるもいつものように騒ぎ立てたりせずに静かに言葉を紡ぎ。そして自分の着ていたコートを脱ぐと相手の上半を優しく起こして身体を支えてやりながら自分のコートを羽織らせて。さっきの指令で腕は疲れ切っていたがそれを感じさせない素振りで相手を横抱きすると床に横たわる青年には見向きもせずに部屋を出て、部屋の外に転がる男を跨ぎ多分まだ何かあるんだろうなぁと漠然と思いつつ出口へ続く廊下を進んで )
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